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「第三極」ともてはやされた時代は今や昔。果てしない離合集散を繰り返してきた野党各党が低支持率にあえいでいる。メディア露出がめっきり減り、存在感が薄れつつある石原慎太郎最高顧問の次世代の党も、厳しい戦いを強いられている。 そんな中で持ち上がった一大事が、「頼みの綱」である石原氏の引退騒動だ。11月14日、報道陣に「老兵は死なず。消えていくのみだよ」と語り、突如、引退を示唆したのである。 ★暴走老人としてこれまで活躍してきましたが、今だに根強い人気を誇りカリスマ性を持っていますね。 ★石原慎太郎さんの鑑定につきましては、以前、東京都知事を引退されたときに、すでに鑑定しており、現在も、その本質について修正を加える必要がないため、その当時(2012年10月)の鑑定をそのまま掲載させていただきます。 ★四柱推命学の研究学徒にとりましては、有益な資料になろうかと推察し、思い切ってブログで公開することにしました。 ★日夜、四柱推命学を研究されておられる熱心な方は、ぜひ参考にされて鑑定にお役立てください。 石原慎太郎さん(1932年9月30日午前6時生まれ)
【生まれ時間の推測】 ☆ 生年月日は西暦1932年9月30日で、生時について私が推測したところ、午前6時ごろではないかと思われます。 その理由としては、次の2点が考えられます。 ・年月日の三柱で見る限りでは、精神気力がやや弱すぎるのではないか。 ・三柱では、兄弟の因子(比肩か劫財)は見当たりませんが、生前、相当活躍をされた石原裕次郎さんがいることを思えば、兄弟因子が欲しいところです。しかも相当強い劫財が欲しい。劫財なら、帝旺と刃がつき、兄弟の勢いも盛んであると同時に、本人の精神気力も相当強まるからです。 この2点を考えますと、やはり朝の6時前後の生まれではなかったかと判断します。 【命式の分析】 ☆ この人は、弟さんの故石原裕次郎さんと同様、カリスマ性の高さが特徴であり、これがどこから生じているのかを検証してみましょう。 やや身弱の正官格であり、この正官が月上の正財から生じられ、正官のエネルギーが強まっています。とくに正官を生じている正財は日干と干合して結びつきが強い上に、傷官からもエネルギーを受けて、1個の劫財程度ではびくともしません。 ☆ 一方、この正官は日支の傷官からは攻撃を受けていますが、強い正財が月上にあることで、傷官のエネルギーはこの正財を生じるエネルギーに変化して、正官をやっつける力は弱くなっています。 ☆ この正官は、職業的には政治家の因子であり、この正官を正財がしっかり守護しているということは、この人の後援者が多く、問題があっても誰かが救いの手を差し伸べてくれるなど、この人を支持するファンが多いことを意味します。 ☆ また、日支に正官と相反する傷官がありますが、この傷官は小説家など文筆業にはなくてはならない因子であり、この人が文才を発揮できたのも、この傷官の働きが大きかったのは疑いありません。なぜなら、この日支の傷官は、時上にも傷官があって強く、その上、時支の劫財からもエネルギーを受けていますので、とめどないインスピレーションが湧いてきたのではないでしょうか。 ☆ なお、日支の傷官は、副業的な意味合いしかないため、本命の職業はやはり月支の正官と考えて良いでしょう。 【性格等の分析】 ☆ 性格は月支の正官で7割、日支の傷官で3割程度を見るのを常道とします。 それぞれのエネルギーの強さも影響しますが、この人の場合には、傷官も正官も強いので、どちらも性格に大きく影響します。 ☆ ここで、この人の性格を複雑化しているのは、傷官と正官が相反する因子であるため、この人の言動にも、首尾一貫しないような矛盾が秘められていることです。 ☆ 正官は法律の因子でもあり、温厚篤実、品行方正で正義感の強い真面目な優等生タイプを演じ、反面、法律を無視する因子の傷官によって、社会に対する批判精神や反発反抗心は旺盛で、なかなか他人の考えに妥協しないところも生じます。 ☆ どちらの因子も曲がったことが許せない正義感を持ち、プライドも人一倍高いので、人から批判されたり頭を抑えられたりすると、猛烈に反発することがあります。 ☆ また、傷官は、思ったことを熟慮せずに、すぐに口を突いて出る因子であるため、後先考えず、グサッと人の胸に突き刺されるような言葉を吐くこともあります。 【四柱推命学から考察した現在の状況】 ☆ 2012年11月現在、東京都知事の職を辞し、日本維新の会の代表として、国政に返り咲き、国難を救う救国の志士として最後の戦いに挑もうとしています。 ☆ 自ら「暴走老人」と公言しているように、まさに傷官が動き出しましたね。 ☆ 東京都知事の任期期間中は、政治家の因子である正官の働きが傷官に勝って、公務に携わっていたわけですが、この国の法律や体制そのものを変えようとする意識は、正官から生じるものではなく、傷官そのものの本質から生じたものです。 ☆ さきほど、どちらも正義感の強い因子と説明しましたが、その意味合いには大きな違いがあり、正官は今ある法律や体制の中で、それらの枠組みを守ろうとする正義感なのですが、傷官というのは、現在の社会に不満を持ち、さらにより良い社会にしてやろうという社会改革を目指す正義感なのです。 ☆ そして、現在の大運(74歳〜83歳)は【丁巳 傷官運】であり、その傷官がもともと命式にある傷官のエネルギーをさらに強め、ついに月支正官のエネルギーを凌駕することとなり、ここに傷官と正官の力のバランス関係が崩れ、傷官が暴れだしたのです。 これが、「暴走老人」になってしまった原因です。 【大運から見た運気】 ☆ 大運傷官は、何かにつけて批判的な気持ちが高まり、人の意見に反対したり反抗したり、他人の地位や立場を無視して、人を平気で傷つける気配も強くなりがちであり、つまりこの時期は、精神が先鋭化するためであり、とくに対人関係に重大な問題を生じやすいです。 ☆ この期間中は、運干及び運支とも凶の働きとなるため、時には極度の不振不調に見舞われたり、中には日常生活が慌ただしくなって危機に直面する人もなしとせず、対人関係の不協和音が一挙に表面化するばあいもあります。 ☆ さらに大運に空亡があるため、命式と半会して空亡が若干解消はしますが、解空とはならず、とかく身辺が落ち着かず、また定まらない意があり、何かと空回りして成果がまとまりにくいです。あるいは、何をしても転々として事を成就できないなどに象徴される状況に追いやられる可能性もあります。 【アドバイス】 ☆ 自ら「暴走老人」と言っていますが、いまは、石原氏の精神と傷官の本質がシンクロナイズした状態で、言うなれば、傷官が覚醒して「暴走モード」に入ってしまったのです。 ☆ 老骨に鞭を打ってまで、やむにやまれない正義心から最後のご奉公をしようとする気概は大いに理解できますが、どういう選挙結果になるにしても、政局が固まれば、若い後継者に道を譲って、大所高所から日本国家のご意見番として活躍されることを切にお祈り申し上げたいと思います。 |
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