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文在寅・韓国大統領が、慰安婦問題、徴用工問題、レーダー照射問題など、何かと日本に無用のケンカを売ってきた結果、安部総理もついに堪忍袋が切れたような状態で、7月に突然、韓国に対する戦略物資輸出規制に乗り出し、妥協なき経済戦争に突入しましたね。 ★今後、日本と韓国との関係がどうなっていくのか、非常に気になるところですが、ここでは、お互いの国のトップが、どういう本質が原因で、この経済戦争になってしまったのかを四柱推命学的に考察してみましょう。 なお、安部総理と文在寅・韓国大統領の鑑定は、すでに以前にしていますので、本質的なことについてはそれを再掲して考察していきます。 安倍首相(1954年9月21日生まれ)
【命式の分析】 1 日干のエネルギーは相当強いと思われます。 ★月支に劫財、日支に偏印、年支に印綬があって、通変星では相当強いです。 ★十二運は月支に帝旺と羊刃があり、強いです。 ★月令は得ており、強いです。 2 用神は月支が本気の劫財でありますので、原則に従い日支の偏印を採用します。 ★どの通変星でも、1個あって強いのを原則としますが、この日支偏印は、官星もなくやや孤立し たような状態におかれています。ただ、年支に印綬があって、偏印のエネルギーを補強しているのが良いです。 ★偏印の強さとしては、中旺程度であり、偏印格としては、この程度の強さが理想です。 3 刑冲会合と空亡について ★月支の酉は空亡していますが、月支の辰と日支の酉が支合して、空亡が解消しています。 この支合は、破格を救い、非常に良好な作用といえます。 ★地支の安定度を計算してみます。 ・月支の空亡は(−0.7)のエネルギーがあります。 ・支合は(+0.7)のエネルギーがあり、月支と日支の連携度は(1.0)でありますので、 +0.7×1.0=+0.7になります。 ・この結果、月支の空亡は−0.7、月支と日支の支合は+0.7となり、合計で0.0となり、ともに解消されたとみます。 ■1〜3までの総合評価 ★偏印格の一般的に看法は、偏印がやや強く、日干がやや弱い程度を良しとします。 これは、偏印格を採用する以上、自分は偏印を頼って生活の基とするわけですから、日干が強 いと偏印を頼らず、自分の力を頼るようになることから、日干はやや弱い程度が良いとされています。 それと、偏官格とか正財格と違い、偏印は日干と相生関係にあって、お互いが連動していますので、偏印が強ければ、しぜん日干も強まることから、日干が積極的に強くなる必要はないということです。 このあたりが正官格や偏財格とは考え方を異にしています。 したがって、偏印格の場合には、偏印にある程度の強さがあれば、あとは食神、傷官、偏財、正財などが命式内に適当に散らばってあるのが良いです。 ★ただ、先天的な福分の大小とは別に、大きな仕事ができるとかいうことになれば、やはり日干は強いほうがよく、そういう判断に立ちますと、この命式は、日干が相当強いので、運勢上にいろいろ問題をかかえながらも、偉業をなし遂げる可能性があります。 【本質はどうか】 ★本質は、月支の劫財(深層心理)と日支の偏印(副深層心理)、それらを中心として総合的に判断します。 ★この命式には、穏やかな因子である食神、偏財、正財、正官、印綬などが、主要なポジションにありませんので、気は短く、言いたい放題で、目上や組織に対する反発心の強いものがあることと、また、強い信念で、自分が正しいと思ったことは、一千万の敵がいても我行かんと強引に突き進むような一面もあります。 さらにモノをはっきり言う激しさも秘めています。 ★これらの性質は、劫財、偏印、傷官でもいえますが、一種の厳しさ、あるいは激しさというものは、何と言っても、月支の劫財、帝旺、羊刃が担っています。このような命式になった人は、だいた いは目が据わっており、一種の威圧感があり、怒らすとメンドイです。 ★日支の偏印は、過去のしきたりや伝統に拘らない強味もありますので、現在のように次々と新しい施策を打ち上げることができるのでしょう。 【大運・歳運についての考察】 ★現在、66歳(数え年)ですので、 歳運 66歳 己亥 印綬運 大運 57歳〜66歳 己卯 印綬運 大運 67歳〜76歳 庚辰 比肩運 ★大運は印綬運で、格の偏印と混濁し、そのうえ、強い日干をさらに強める働きをしていますが、この印綬の己は月上偏財の甲と干合して、一長一短の働きになっています。 ★こういう大運の中での今年は印綬運であり、こういう年回りは、過去のことが表面化して、その結果が出るという年でもあるので、韓国への経済制裁も、これまで積もり積もった忸怩(じくじ)たる思いが、こういう結果をもたらしたのではないでしょうか。 ★さらに来年からは大運が比肩運になりますので、ますます日干を助けて「我向かうところ敵なし」という心境になるでしょう。自己主張が強くなって、思う存分に暴れ回るって、なかなか手がつけられない状態になるかもしれません。 ★今回、韓国向け半導体材料の輸出管理強化措置が、突然、打ち出されましたが、これも偏印格のなせる業であり、これからも臨機応変に奇襲的な追い討ちをかけるのではないでしょうか。 文在寅さん(1953年1月24日生まれ)
【命式の検証】 ★日干中旺の偏財格ですが、日干を強めているのが、ほとんど印綬、偏印の力ですから、あまりいい状態の日干の強さとはいえません。 ★そして、偏財格ではありますが、周囲の印綬や偏印から反剋されて、孤財のような状態になっています。年支の正財でやや救われた形になってはいますが、あまり当てにはできないでしょう。 ★要するに、印星太過して強く、偏財格が孤立気味で弱まっているため、格と日干とのバランスを欠いて破格に準じています。 ★人柄は如才がなく、小才を効かして立ち回っても成果は多く望めず、不徳を露呈して貧命の一つとなります。 【韓日関係をこじらす原因は何なのか?】 ★偏財は、駆引上手でサービス精神も旺盛で、要領が良く人の機嫌を損ねず、変わり身の早さを特徴としていますが、軽率浅慮のところがあります。 ★冷徹なまでに先を見通す力があって、そのうえに、この偏財の良さが出れば、一流の政治家になっていたかもしれませんが、この人は、信念や確固とした政治信条を持ち合わせていません。 ★政治家になる以前は、弁護士で市民活動家として活躍していたそうですが、それなら、誰にでも優しく、世話好きな人ですから、人気があって大いに活躍されたのではないでしょうか。 ★日本、韓国、中国、米国の関係が無風の状態なら、中国にもいい顔をし、米国にもいい顔をして、偏財の良さが発揮できたかもしれませんが、現在のように米国と中国に貿易戦争が起こってしまっては、共産圏につくか、自由主義国につくかという決断を迫られる状況になっています。 まだ、日和見主義をしていますが、韓国の置かれた立場をいまだに理解できていないのかもしれません。 ★このような状況に立ち至ったのは、偏財の問題だけではなく、印星太過の問題もあります。 印星太過は危機管理の意識が乏しいだけではなく、自分が一番正しいという自己過信も強いから、自ら反省する心がないのです。 ★ここが、この人の問題点であり、弱点ではないでしょうか。 【安倍総理と文在寅・韓国大統領との関係】 ★文在寅・大統領は、偏財と印綬の本質から、日和見をしながら自分の理想を頑なに守ろうとする気持ちが強いものがあります。 ★この人は現在67歳ですが、大運は65歳〜74歳まで庚申 正官運がめぐっています。この正官は、太過した印星をますます強め、そして格である偏財をますます弱める結果になり、自分の理想しか眼中になく、安部総理と妥協することは、よほどの事情が生じない限り、難しいように思われます。 ★一方、安倍総理は、この人の中心部に「劫財・帝旺・羊刃」が控えているため、一度、へそを曲げると、相手が根をあげるまでトコトン追い詰めていくことと、その追い詰め方が格である偏印も手伝って、奇襲攻撃を次々と繰り出すのではないでしょうか。 ★それだけでなく、劫財は大雑把なように見えても、用意周到に根回しをする戦術にも長けていますので、今回の規制も、アメリカと十分打ち合わせた上で決行しているのではないかと私は考えます。 ★こういう二人の関係を見ていると、どちらが勝った負けたということではなく、お互いの国民と国家に、これ以上の恨みや傷を深めないで、早く手打ちをしてもらいたいものです。 |
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